3月17日(土)午後2時(1時半開場)から、C・S赤れんが(中河原町5、TEL083-928-6666)で、チェンバロとバロックバイオリンによる「北谷直樹チェンバロリサイタル~流れのほとりにて」が開かれる。
北谷は、スイス・チューリッヒを拠点に活動しているチェンバリストで「情感のこもった演奏の中に巧妙な技術を駆使し、音色は色彩的表現に富み、高い即効的流麗を醸し出している」とも評されている。ゲストのバロックバイオリン奏者の杉田せつ子は、東京芸大でバイオリンを専攻し、ウィーン国立音大に留学。現在はバロック音楽の演奏を活動の中心としている。
曲目は、16世紀から21世紀のヨーロッパ各国の作品。中でもスロベニアの現代作曲家ミルコ・ラザールの「ファウスト組曲」から転用された曲「マーガレット」からの2曲は世界初演奏だという。演奏に使われる同館所蔵のチェンバロは、フランシスコ・サビエルが、大内義隆に献上した品々のひとつ「マニコルディオ」が、チェンバロの祖であることにちなみ、大内氏の家紋とサビエルの紋章が施され、1995(平7)年、山口市が特別製造したもの。
全席自由で、前売りチケットは一般2500円、エニー会員2200円。同館、YCAM、山口市民会館、サンパークあじすなどで購入できる。当日券は残席がある場合のみで、いずれも3千円。未就学児は入場不可のため、託児(500円)希望者は3月9日中に同施設へ申し込むこと。
なお、会場の赤れんがは、2017年12月、日本建築家協会から、「25年以上建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築」として「25年建築選」に登録された。同協会が同様の趣旨で顕彰した山口県内の建築には、他に山口県立美術館、山口県庁舎があり、3例目。