フランシスコ・サビエルが山口に逗留したのは、1550(天文19)年とその翌年の2度にわたる。合わせて6カ月というわずかな期間だったが、大内義隆から与えられた「空き寺の大道寺教会」を本拠地として、街中の井戸端で説法を解き、500人近くの信者を得たとされる。
サビエルが取り持つ縁で山口市は、1980(昭和55)年2月、スペイン・ナバラ州のパンプローナ市と姉妹縁組を締結。節目の年には、山口からも市民訪問団が現地訪問を重ねてきた。また、今年秋には国際会議「日本・スペイン・シンポジウム」の市内開催が予定され、さらに2020年の東京五輪に出場するスペイン水泳選手団の事前キャンプ地に山口市が認定されるなど、市民のスペインへの関心は高まっている。
山口スペイン・ナバラの会(小林眞人会長)は、サビエルが山口へ残した足跡をたどり、サビエルへの思いを馳せようと、3月24日(土)に「市民ウオーキング」を開催する。午後1時半に山口市役所駐車場に集合。サビエル公園(山口市金古曽町)、辻説法したとされる龍福寺(山口市大殿大路)境内の井戸跡、サビエル記念聖堂(山口市亀山町)を巡る。ガイドは、元テレビディレクターの山下憲治さんらで、所要時間は約2時間半。
参加費は500円(聖堂入館料含む)で小雨決行。参加希望者は、同会事務局(TEL090-4144-0742)への事前申し込みが必要。定員は30人。