蔵目喜地域にある常徳寺庭園は、荒廃により2017(平成29)年から3年計画で修復が進められ、現在、庭の様相を取り戻してきた。
近世初頭に作庭された池泉観賞式庭園の常徳寺庭園は、江戸期の地誌「防長風土注進案」には「雪舟之築庭」とあるが断定はされていない。
1996(平成8)年からの発掘調査によって埋没した庭園が姿を現わし、1999(平成11)年に山口県文化財、2000(平成12)年に国から名勝として指定された。
近年、獣害や災害で荒廃が進んだことを憂い、2017年から3年計画で市教委が国庫補助金を利用して修復工事を行っている。現在、池の護岸工事などが終了し、徐々に庭らしい景観になってきた。今後も整備が続き、再来年春ごろには供用が開始される予定だ。