明治維新150年という節目に、その原動力となった薩長同盟ゆかりの山口市と鹿児島市における交流・都市間連携が、産・学・官・民・農・金、さまざまな分野で進んでいる。
その取り組みの成果の一つとして、清酒「薩長同盟」が誕生した。4月7日と8日(日)にある湯田温泉白狐まつりにおいて、山口県内で初となる先行販売がされる。
坂本龍馬は、当時敵対していた「武器が欲しい」長州藩と、「米が欲しい」薩摩藩とを結びつけ、薩長同盟を成立させた。このことから、酒米栽培実績がほとんどない鹿児島に、山口県産山田錦の種もみを持ち込み、山口大農学部と鹿児島大農学部が協力して栽培・収穫。嘉川の金光酒造で、純米吟醸酒として醸造した。ラベルには、薩長同盟を締結した西郷隆盛と木戸孝允、2人をつないだ坂本龍馬の写真がデザインされている。
先行販売の会場は、中原中也記念館(山口市湯田温泉1)前庭。購入できる時間は午前11時から午後3時までで、各日150本限定(1人1本まで)。価格は1本(750ミリ)2018円。なお、3月に実施された鹿児島のデパート・山形屋での先行販売では、用意した150本が2日で完売した。
「鹿児島物産市」となる同会場には、「西郷どん」に扮したどさけんも登場。7日に鹿児島産黒豚カツ丼(40食限定)、8日に安納芋あんぱん(100個限定)の販売がされる。中也記念館も両日無料開館となり、誰でも参加できる「温泉町の朗読会」も開かれる。