新築購入当初は何の問題もなかった我が家。永く住み続けるうちに、設備が古くなるというモノの問題だけでなく、子どもの成長、二世帯同居、夫婦だけの暮らし、親の介護など、ライフスタイルの変化による問題も生じてくる。10年、20年、30年…と大切な我が家で大切な家族と暮らし続けるためには、その時々に合わせた住まいのメンテナンスが必要だ。今いる場所でもっと快適に暮らしていくために、あなたもこの機会にリフォームを考えてみませんか?
2016(平成28)年度国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、リフォームの動機(複数回答)は、「住宅が傷んだり汚れたりしていた」が45.1%で最も多く、次いで「家を長持ちさせるため」が34.1%、「台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった」が31.0%と、住宅の老朽化を動機に挙げる回答が多い。だが、「家族や自分の老後に備えるため」が11.1%、「子供の成長に備えるため」が5.8%、「家族人数が変わったため」が5.2%、「介護のため」が3.7%と、住む人の変化による様々な動機も見られる。部分的なメンテナンスだけでも格段に快適な生活が手に入るリフォームだが、助成事業などを利用すれば、さらにお得になる場合がある。
2018年も開始 人気の「安心快適住まいる助成事業」
毎年人気を集めているのが、山口市による「安心快適住まいる助成事業」だ。山口市内の施工業者を利用して行う、現に居住する家屋または工事完了後に転入・転居しようとする家屋のリフォーム工事費(工事着手前の申請が必要)の一部が、山口市内共通商品券(発行から6カ月間有効)で助成される。2018年は、4月2日の受付開始日に156件もの申し込みがあった。金額10万円以上のリフォーム工事に対して、助成率10%・助成上限20万円が助成される。ただし、2000(平成12)年4月2日以降に生まれた18歳以下の子どもを養育する世帯は助成率20%、助成上限額が40万円になる。
予算がなくなり次第終了で、2017年は5月31日、2016年は4月27日に終了となっている。2018年は、5日時点で約40%が消化されている。
申請、届出は郵送で
2017年度から申請方法が変更され、申請および工事完了後の提出は郵送での受け付けとなった。郵送・問い合わせは、山口商工会議所(〒753-0086山口市中市町1-10、TEL083-925-2300)および山口県央商工会阿知須・秋穂・阿東支所、徳地商工会へ。
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2018(平成30)年度 山口市安心快適住まいる助成事業 助成対象工事一覧表
●屋根、外壁、軒天の改修、塗装、コーキング ●雨樋の取替 ●床、壁、天井材の張替 ●ドア、ふすま、障子等の建具や畳の取替、張替 ●ガラス、網戸の交換 ●サッシ、雨戸の設置、取替 ●カウンター、棚の設置 ●間取り等の変更に伴う壁等の改修・増築 ●耐震補強工事 ●床、建具等のバリアフリー化、手すりの設置 ●浴室、ユニットバス、トイレ、洗面の改修 ●給排水衛生設備工事 ●システムキッチンの設置 ●コンロの取替え工事 ●ガス給湯器、電気温水器、ボイラー等の設置 ●太陽熱利用機器の設置 ●火災報知機の設置 ●防犯カメラ等の防犯機能の付加又は強化のための工事 ●換気扇、換気空清機ロスナイの設置 ●床暖房設備工事、ペレットストーブの設置 ●スイッチ、コンセント、配線等の電気工事 ●玄関フード、サンルームの増築 ●バルコニーの増築 ●住宅と同一棟の車庫、物置等の改修、増築 ●併用住宅のうち、住居部分に係る改修、増築 ●門、塀、柵、垣根の設置工事 ●スロープの設置工事 ●ウッドデッキ、パーゴラの設置
※詳細は、山口市ふるさと産業振興課ウェブサイト内の「助成対象工事一覧」を参照。
http://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/63/25799.html