1月7日に闘病の末永眠した弟の宮﨑展一社長の遺志を引き継ぎ、3月2日に専務取締役に就任。山城屋酒造と「鴻城乃誉」「杉姫」のブランドを守る覚悟を決めた。
「経営、営業、経理、すべて手探り。周囲の協力も得て頑張りたい」と奮闘中。経験不足を補うため、自ら商品を配達することで顧客との関係について理解し、知識も増やしている。一方、前職で得た冠婚葬祭や接客の知識を取り入れて、店の運営力向上にも力を注ぐ。「『ブランドを守りたい』という息子の決意が一番の励み。今後はイベントなどの出展の機会も増やし、山口で生まれ育ち愛されてきた『杉姫』ブランドをさらに広めて、地元に恩返ししたい」と意気込む。
母の形見の着物を着て外出することが休日の楽しみ。神社・仏閣巡りも好きで、近隣の県まで出かけることもある。
【プロフィル】1973(昭和48)年2月、山口市生まれ。西京高、宇部短大卒後、山口銀行に入行。結婚を機に退職し、子育て中はYショップ山城屋で家業を手伝う。2015(平成27)年から進物の大進山口店に勤務し、このたび山城屋酒造に復帰した。娘2人、息子1人の母。