NPO法人「フードバンク山口」の働きかけで、今年3月、山口市内のスーパー「アルク葵店」に食品を寄付できる「フードバンクポスト」が常設された。「フードドライブなども通して、山口市は徐々に活動の認知度が高まっている感はあるが、他市や、食品取り扱い企業には、周知を図る余地がある」と今後の展開や課題を話す。
フードバンク山口は、2014(平成26)年に発足し、昨年法人化。「『もったいない』を『ありがとう』へ」を合言葉に、まだ食べられるのに企業で廃棄されたり個人宅で余っている食品を、必要な人に届ける活動をしている。
本業である大学の業務や論文執筆、環境関係の仕事など「休日は無いに等しい」というが、小学生の頃から心にかかる言葉「克己」を胸に、「目の前のできることから始めよう」と周囲に賛同を呼びかける。
【プロフィル】1971(昭和46)年11月熊本県生まれの46歳。熊本工業大(現崇城大)大学院博士課程修了。ドクター2年の11月山口県立大に請われ、現在同大学の看護栄養学部准教授。温暖化とめるっちゃネットワークやまぐち他、様々な活動の委員や理事を務める。