今から121年前、仁保地域を中心に隕石が落下した。その一つを当時の信行寺住職が拾得。現在レプリカを見ることができる。
1897(明治30)年8月8日午後10時半頃落下した同一母体の隕石が、仁保地域で2個、宮野地域で1個拾得された。当時の様子を信行寺(仁保中郷)の桃林義景住職は「天空ヲ仰キ見レハ大ナル火ノ玉東方ニ向ヒ走ルタチマチ破裂シテ雷ヤム」と記している。この隕石は東大に寄贈、現在は国立科学学物館に移管されている。レプリカは山口県立山口博物館と同寺で見ることができる。
もう一つの隕石は、同地域に住んでいた阿土適太が拾得し、こちらも東大に寄贈したと「阿土日記」に詳細が記されているが、現在は行方不明である。