「『事件』は終わっても、『悲しみ』は終わらない」
公開講座「闇サイト殺人事件の被害者遺族となって」が、5月20日(日)午後1時半から3時まで、山口グランドホテル(山口市小郡黄金町1)で開かれる。入場は無料で、事前申し込みも不要(希望者多数の場合は先着順)。
講師を務めるのは、犯罪被害者遺族の磯谷富美子さん。2007(平成19)年8月、名古屋市で闇サイト「闇の職業安定所」を通じて集まった男3人に、帰宅途中だった娘・利恵さん(当時31歳)が拉致、殺害、遺棄された。金銭目的の通り魔的な強盗殺人事件に対し、磯谷さんは極刑を求める署名活動を展開。しかし判決では「死刑とするほど悪質な犯行とは言えない」との理由で、2人が無期懲役となった。
磯谷さんは「真面目に生きて被害に遭った人を守る司法であってほしい」と、犯罪被害者の置かれた状況への正しい理解を求めるとともに、報道や司法の在り方について考えてもらおうと、講演活動を続けている。
主催するのは、(公社)山口被害者支援センター。同センターでは、被害者支援に関心ある人たちが、専門ボランティア「被害者支援員」になれる養成講座(受講無料)も開催する。①入門講座(3回)と②初級講座(7回)があり、今回の講演は①の第1回を兼ねている。2回目は5月30日(水)、3回目は6月6日(水)にある。一方②は①の修了認定者が対象で、6月から8月にかけて開催される。
申し込み・問い合わせは同センター(TEL083-976-5152)へ。