4月1日付で山口市参与に就任した。総務省の「地域おこし企業人交流プログラム」により三井不動産から出向し、期間は6カ月から最大3年。新山口駅拠点施設整備や、大都市圏から元気な中高年移住者を受け入れる「CCRC事業」など、民間の視点を生かしたまちづくりに取り組む。
2011(平成23)年、山口商工会議所の「山口アクティブエイジングシティ構想」に協力した縁で、その後も市職員と意見交換などしてきた。「主役はあくまで地元。足りないものを補うサポーターとして、これまで培ったノウハウや知見を伝えていきたい」と抱負を語る。
山口の印象は「一言で良い街。歴史・文化・伝統が身近にあふれている」。着任してすぐに一の坂川のひな流しや湯田温泉白狐まつりに参加。「今後は郊外にも赴き、山口のことをもっと知りたい」
【プロフィル】1962(昭和37)年7月生まれの55歳。千葉県出身、東大教養学部卒。三井不動産に入社以来30年間、不動産開発・分譲・仲介などの業務に携わってきた。父親が島根県津和野町出身で、日本酒「高砂」の醸造元・財間酒場(同)は遠縁にあたる。