山口大は、最先端の研究や学問の面白さを子どもたちに伝えることで、知的好奇心の喚起や学習意欲の向上につながればと、情報紙「Academi-Q(アカデミック)」をこのほど創刊した。
タブロイド判4ページで、4月、7月、11月に発行。県内の児童・生徒に、計15万部を届ける。タイトルは、「学術」(Academic)の「不思議」(Question)が「高品質」(Quality)で「すぐに」(Quick)わかることを目指して名付けられた。「国立大が15万部もの情報紙を発行して地域の初等・中等教育を支援する試みは、おそらく全国でも初めて」と同大。
創刊号では、国際宇宙ステーションでの燃焼実験、欧米と日本の変身ヒーローや観光スタイルの違い、花粉など、同大におけるさまざまな研究内容を、学生記者が取材し紹介した。中でも反響が大きかったのは、昆虫食をテーマとした「陸のエビ・カニ 新しいおいしさ」と、同大マスコットキャラクター・ヤマミィの4コマ漫画。
「読者年齢も広く、興味を持つ内容がそれぞれ異なるだけに、バラエティーに富む紙面づくりをしていきたい」と田中裕子広報室長。7月の次号には、夏休みを意識した企画を盛り込む予定だ。