山口祇園祭を彩る祇園囃子の練習が、5月28日に大殿地域で始まった。
演奏する「祇園囃子伝承者」には、約30人が登録。祭り初日・7月20日(金)の御神幸祭において、八坂神社から御旅所まで移動する「菊水鉾」「真車山」の上で、「そーれ」「まーだ」の元気なかけ声とともに、太鼓、笛、鉦の三つの楽器による「コンチキチン」の優雅な音色を奏でる。
この日の練習に参加したのは、小6から社会人までの19人。「テンポがちょっと早くなるから気をつけよう」「ほかの楽器の音もよく聞きながら演奏しよう」など、指導を受けるだけでなく、それぞれに声を掛け合いながら、約1年ぶりに音を合わせていった。
昨年に続いて鉦を担当する大殿小6年の木嶋奏さんは「今年は2年目なので、しっかり音を合わせたい」。また、今年初参加の藤利千恵さんは「夫の転勤で山口に来てから、ずっと『やってみたい』と思っていた。願いがかなってとても嬉しい」と笑顔。今後は本番まで、週1回・2時間程度の練習を重ねていく。
伝承者代表の真庭宗雄さん(古熊神社宮司)は「今年も祇園祭の露払いのお役目を果たせるよう、しっかり練習を重ねたい」と話し、「楽器演奏の経験を問わず『伝承者』も広く募集中」と呼び掛ける。希望者は、山口観光コンベンション協会(TEL083-933-0088)へ。