おおどのコミュニティ協議会(岡野公紀会長)は、「地図と年表でたどる大殿界隈」と題した歴史資料集(A4判48ページ)を、このほど発刊した。
山口市中心部の大内時代から昭和期にいたる変遷を、地図と年表を使って紹介。掲載された地図(写真)は、「大内氏時代山口古図」(室町時代)、「山口市街古図」(江戸時代中期)、「山口町村図」(江戸時代末期)、「幕末山口市街図」(明治初年ごろ)、「最も古い地番図」(明治20年ごろ)、「山口町全図」(明治41年)、「最新山口市街図」(大正14年)、「大日本職業別明細図」(昭和8年)、「皇政復古70年記念山口史蹟図」(昭和11年)、「最新山口市街図」(昭和12年)、「日本商工業別明細図」(昭和26年)、「エアリアマップ」(昭和47年)、「空から見たやまぐち」(昭和57年)の13点だ。各地図には、建物などの解説も付記されている。
発行部数は500部で、大殿地域内の学校・施設などに配布。希望者には、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路、TEL083-928-3333)で1人1冊まで、先着100人に配布する。制作に携わった小田雅彦さん(同センター館長)は、「大殿地域は中世の街割りが多く残っているため、650年前から現代につながる人々が見たであろう街並みを想像したり、家族一緒の街歩きに活用してほしい」と話している。