中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL083-932-6430)で、企画展「中也、この一篇―『帰郷』」が開かれている。7月29日(日)まで。
中也の代表作をじっくりと味わうシリーズ企画「中也、この一篇」。1回目の「サーカス」に続く2回目は、中也が古里をうたった詩「帰郷」を取り上げる。
この作品は、1927(昭和2)年末から翌年初めにかけて、東京で生活していた中也が、山口にたびたび帰省していたころに書かれたといわれている。離れてから身を置く「故里」は、懐かしいばかりではなく、疎外感を抱く場所でもあった。複雑な思いを、中也はこの詩の中でどのように表現したのか…。
展示は、「読んでみよう!『帰郷』」「『帰郷』の背景」「歌になった『帰郷』」「二つの『帰郷』」「詩碑建立」の5コーナーで構成される。また、6月22日(金)午後1時半から3時まで、学芸員による解説を聞きながら見学できる無料の催しもある。
入館料は、一般320円、大学・高専生210円、18歳以下と70歳以上は無料。月曜(祝日の場合は翌日)と最終火曜は休館。