7月は、「社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」の強調月間。この運動は、戦後の混乱期である1951(昭和26)年に「犯罪や非行のない社会の実現」を目指して始まった。近年では、罪を犯した人の更正にも力を入れている。2018年で68回目。
山口県推進委員会は、「出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと」「帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと」「薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること」「犯罪をした高齢者・障害者等が、社会復帰に必要な支援を受けられる環境を作ること」「非行少年等が学びを継続できる環境を作ること」を重点事項に掲げている。
山口市内におけるメーン行事は、7月2日(月)午後1時からの「青少年健全育成啓発パレード」。中心商店街を、山口市消防音楽隊の演奏と共に、関係者が約1時間練り歩く。
山口県内の犯罪情勢を見ると、刑法犯の認知件数は、2002(平成14)年以降15年連続で減少。2017(平成29)年は6296件で、戦後最少(最多は48年の4万496件)だった。内訳は、強盗10件、強制わいせつ35件、その他重要犯罪18件、侵入盗405件、自転車盗1265件、万引き1091件、その他窃盗犯罪1439件など。犯罪率(人口10万人当たりの刑法犯認知件数、全国平均は720.9件)は451.6件で、全国10位だ。