「山口の天神さま」の愛称で親しまれる古熊神社(山口市古熊1)が、2018年遷座400年を迎え、同社では様々な行事が予定されている。
この節目の年に際し、7月7日午後6時から8時まで山口市菜香亭(山口市天花1、TEL083-934-3312)で同社の真庭孝雄禰宜による講演会「古熊神社と古熊の歴史」が開かれる。
同社創建は1373(応安6)年。大内弘世が北野天満宮より勧請し、当初は北野小路に鎮座した。1618(元和4)年、長州藩初代藩主毛利秀就によって現在の地に社殿が移された。
古熊の地は室町時代、山口に滞在した明使趙秩によって「山口十境詩」に詠まれ、幕末には同所にあった永福寺が奇兵隊の屯所に使われていた。また、四境戦争・戊辰戦争で長州藩の参謀として活躍し、明治維新後は主に宮内省(現在の宮内庁)で重要な役職を歴任した杉孫七郎の寓居跡、藩政府トップで四境戦争に対処した山田宇右衛門の墓などもある。これら同地の室町時代から幕末維新に至る歴史も紹介される。
聴講は200円で、電話での事前申し込みが必要。定員は先着70人。