山口市内における民間の文化活動を金銭面で支援している山口メセナ倶楽部(中野勉会長、TEL083-925-2300)は、2018(平成30)年度の総会を、6月28日にホテルニュータナカで開催した。
2017(平成29)年度は、14事業に対して計222万円を助成した。会員数は、一般会員が22社で、特別会員は7組織。本年度は引き続き、市内で開催される文化芸術活動の支援と、景気の悪化により減少を続けている会員の増強に取り組んでいく。また、来年には発足25周年を迎えるため、記念事業の開催に取り組むことも確認した。
閉会後には、24回目となる読売山口メセナ大賞の授与式があった。前年度支援事業の中から選ばれたのは「山口県文芸懇話会60周年記念事業」。同会は、1958(昭和33)年から60年間、同人誌「文芸山口」の発行を続けている。年に6回の発行で、最新号は339号になる。60周年記念事業は、①記念講演会・パネルディスカッション②映画制作③文芸山口大賞④特別号発行の四つ。浜崎代表は「『小舟が大海に出る』ような、大きな記念事業に取り組む中、この受賞はメンバーの喜びと自信になった。これからも、地域の文芸の発展に貢献していきたい」と謝辞を述べた。
山口メセナ倶楽部は、地域における芸術文化活動を、地域の人たちが金銭を拠出することで支えていこうと、1994(平成6)年に設立された。