大歳の一部地域で支持された民間信仰のひとつに「日参さま」がある。江戸時代から現在に至るまで風習として受け継がれている。
かつては岩富地区にも存在し、現在は約35世帯ある朝田・和田地区の一部24世帯で受け継がれている風習「日参さま」は、神様をまつる祠を任意の期日自宅に預かって毎日お参りし、決められた順番で巡回させるというもの。2017年11月17日放送のNHKBSプレミアム「新日本風土記」でも紹介された。
『郷土大歳のあゆみ』(大歳史談会編)には、「付設賽銭箱に嘉永六(一八五三)年の文字」があり「祠には山口大神宮で受けたお札が納められている」。江戸時代に盛んになり「現在も残る“お伊勢信仰”の一形態」と記されている。