紅の炎で山口市の夏の夜を染め上げる「山口七夕ちょうちんまつり」が、8月6日（月）と7日（火）、山口市中心部をメーン会場に開かれる。“静”（紅ちょうちんが作り出す幻想的な炎のトンネル）と“動”（勇壮な山笠やみこし）とで彩られるこの催しは、秋田の「竿灯」、青森の「ねぶた」と並ぶ「日本三大火祭り」の一つにも数えられている。もともとは、大内氏26代盛見が、祖先の冥福を祈るため笹竹の高灯籠に火をともしたのが、いつしか庶民の間に広まったと伝えられており、約600年もの歴史がある。交通規制や駐車場などは、公式ウェブサイト（http://y-chouchin.jp/）を参照のこと。昨年まで使用できた道場門前大駐車場は、再開発のため取り壊されており、今年は使えない。注意が必要だ。
8月6・7日
同祭りの代名詞とも言える「ちょうちん笹飾り」は、中心商店街、一の坂川交通交流広場（山口市中河原町）、一の坂川沿い（御局橋～千歳橋）で、午後6時半から9時半まで紅の炎を照らす。アーケード内でろうそくに火がともされるのは、全国的にも非常に珍しい。
人の背丈ほどのミニちょうちんツリーは、交通交流広場とほたる広場（山口市米屋町）に設置。短冊に願いを書いて飾りつけができる。受け付けは午後6時から。
山口商工会議所青年部による「ちょうちんツリー」は一の坂川交通交流広場に飾られる。さらに、子ども向けワークショップも開催される。
食べ物・飲み物が購入できる「レストコーナー」は、同広場に4店、隣接する亀山公園ふれあい広場（山口市中河原町）に18店が並ぶ。
8月6日
「つながる大殿七夕ちょうちんの灯」は、午後6時からの「大内氏歴代御神霊なごめ祭り」から始まる。歴代大内氏を、築山神社（山口市上竪小路）で慰霊。続いて6時40分から八坂神社（同）で火打ち石での「火起こしの儀」があり、採火された火をちょうちんに分灯。境内と各町内には、約1400個の紅ちょうちんが並ぶ。また、山口ふるさと伝承総合センター（山口市下竪小路）では、縁日や和楽コンサートが8時半まで楽しめる。
亀山公園ふれあい広場の特設ステージでは、「yab舞楽祭2018」が午後7時から9時半まで開催。出演は、天雅会、キッズ・チアダンス・クラブ、サボテンブラザーズ、フローレスデュオなど。
「山口十境詩」に彩られた提灯山笠と、約150個のちょうちんで飾られた提灯御輿3基の巡行は、8時から約1時間。パークロードと県道204号線を練り歩く。
若さはじけるよさこい踊り
8月7日
亀山公園ふれあい広場特設ステージ、県道204号線（西京橋付近）、パークロードの3会場を舞台に、午後5時半から「DANCE WAVE やまぐちMINAKOIのんた」が開催。約30団体が、迫力あるよさこい踊りなどで祭りを盛り上げる。
この日は、湯田温泉街でも祭りが開催。紅ちょうちんに加え、湯の町通りには徳地和紙を使用した「燈華」が飾られる。ミニちょうちんツリーは、錦川通りにお目見え。短冊の飾り付けができる。
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