昨年9月から茶道の稽古に通い始め、ものの考え方が変わったという田村啓子さん(50代女性)に、その魅力を聞きました。
お稽古では、茶法だけでなくお菓子や器、花、道具など茶道に関連するあらゆるものの由来や意味、それらが表わす季節などを学ぶことができます。また、いつも違う着物で生徒を迎え、季節のうつろいを感じさせる場を整えてくださる先生からは、おもてなしの心を感じます。
道具に触れるとき、一つ一つ感謝の心を持って接するようになり、心にゆとりができました。嫌なことがあっても、稽古用の白い靴下を履き、正座をした瞬間に気持ちが改まり、稽古を受けた後は心が浄化されます。
ふすまの開閉、はしの持ち方など美しい所作が身に付くと、日常でも自信がつきます。