張り扇で釈台を打って調子を取り、臨場感たっぷりに歴史物語を語る田辺一邑の講談が、9月8日(土)午後6時半(6時開場)から山口市菜香亭(山口市天花1)で上演される。演目は、新作「明君毛利敬親」と、長州ファイブの英国留学を題材にした古典講談「英国密航」の2席。
女性講談師田辺一邑は、1961(昭和36)年静岡県浜松市出身。横浜市立大卒業後システムエンジニアとして働いた後、1997(平成9)年、田辺一鶴に入門、講談師となり現在に至る。2000(平成12)年二ツ目、2009(平成21)年真打に昇進。古典にとどまらず、浜松市では「フジヤマノトビウオ・古橋広之進」、徳島市では「薬学の父・長井長義」など、各地の偉人をオリジナルな講談に仕立て好評を得ている。今回上演される「明君毛利敬親」も、明治改元の詔書が出された150年前の旧暦9月8日と同日の記念講演に際し、新たに創作された作品。また、活動は多岐にわたり、ナレーションを務めたSBSラジオ番組「出よ! 時代のニュースター」が2010(平成22)年日本民間放送連盟優秀賞を受賞、今年7月8日に放送されたBS朝日のテレビ番組「歴天 日本の歴史を変えた天気~源平合戦・忠臣蔵」に出演もした。
聴講は無料だが、事前に電話での申し込みが必要。定員は先着100人。申し込み・問い合わせは、同施設(TEL083-934-3312)へ。
また、同施設大広間展示室では、8月末まで企画展「藩主毛利敬親の真のキャラクターに迫る」が開催中。9月から11月までは、「聞多(井上馨)・俊輔(伊藤博文)の友情物語」が開催される。毎週火曜の休館日を除く午前9時から午後5時までで、観覧料は高校生以上100円、小・中学生50円(大広間観覧料含む)。