色彩豊かな風景画を生み出し、地方美術界を物心両面で支援した洋画家小林和作は、1888(明治21)年8月、秋穂に生まれた。
小林和作は、大海村(現秋穂大海)の裕福な地主の家に生まれた。少年時代から画家を志し、京都で日本画を学ぶが、後に洋画へ転向。上京して中川一政や梅原龍三郎らに師事した。1934(昭和9)年、尾道市に転居。地方にいながらも確固たる画家の地位を築き、地方美術界の発展にも貢献した。
故郷の秋穂にも寄付や奨学金を送り続け、1964(昭和39)年、秋穂名誉町民にもなった。
小林和作先生頌徳会(藤生通陽会長)は、生誕130年を記念し、毎年開催している「秋穂小中学校絵画展」の募集対象を、幼・保育園児まで広げた。応募作品は11月のあいおまつりで展示される。