1918(大正7)年、山口県立図書館の2番目の書庫として建てられた通称「赤れんが」。26年前「クリエイティブ・スペース赤れんが」に生まれ変わった同建築の100周年を記念した催し「赤れんが100年~キシカタユクスエ」が、同施設(山口市中河原町5、TEL083-922-6666)で開かれる。入場無料。
9月15日から24日(月・振休)の午前9時から午後5時までは、建築当時からこれまでの変遷を写真や資料で紹介するパネル展がロビーで実施される。9月18日(火)は休館。
9月22日(土)午後1時半から3時までは、対談とミニコンサートが開催。対談では、「赤れんが」に縁の深い今井徹也さんと荒瀬秀治さんが登壇する。老朽化に伴い、80年代に解体の危機にあった同建築を後世に残そうと発足した市民団体「赤れんがの会」の主力として奔走し、現在の同施設を設計した今井さんと、1986(昭和61)年当時、山口市建築課の建築技術職員として保存・再生事業に携わった荒瀬さんが、同建築の歴史を振り返る。
さらに、ミニコンサートでは、山口市内在住のソプラノ歌手・坂井里衣さんとピアニスト・山口サヤカさんが、オペラ「蝶々夫人」(プッチーニ)より「蝶々夫人の面影」を歌とピアノで演奏する。坂井さんはエリザベト音楽大大学院修了。第28回飯塚新人音楽コンクール第3位、第6回長久手国際オペラコンクール第2位など受賞。山口さんは、山口病院「こもれびコンサート」主宰や、コンサートの収益を東日本大震災の震災孤児に寄付する「音楽の虹プロジェクト」主宰を務める。