明治改元から150年を迎えた今、激動の幕末・維新期において、暗中模索しながら日本の未来を考え歩んだ、江戸幕府、薩摩藩、長州藩それぞれの立場から「歴史」を振り返ってもらい、次の50年につなげていこうという趣旨の催しが開催される。10月6日(土)午後2時から5時まで、山口県教育会館(山口市大手町2)で開かれる「明治維新150年記念シンポジウム」だ。
まず最初に「明治維新と近代国家の設立」の演題で、広島大名誉教授の三宅紹宣さんが講演。三宅さんは1949(昭和24)年広島県生まれで、維新史研究や幕末長州藩の研究が専門。山口県史編さん明治維新部会長も務め、著書に「幕長戦争」(吉川弘文館)などがある。
続いて、パネルディスカッション「激動の幕末・維新~幕府と薩長両藩との葛藤と苦悩」。江戸幕府・徳川家から徳川家広さん、薩摩藩・島津家から島津公保さん、長州藩・毛利家から毛利元敦さんが登壇する。さらに、萩博物館特別学芸員の一坂太郎さんと、毛利博物館顧問の小山良昌さんもパネリストとして参加。コーディネーターは、講演を終えた三宅さんが務める。
聴講は無料だが、事前の申し込みが必要。希望者は、氏名(複数可)・(代表者の)住所・電話番号を、主催の山口商工会議所明治維新150年記念事業実行委員会(TEL083-925-2300)に、ファクス(083-921-1555)やメール(yc@yamacci.or.jp)で伝えること。定員は400人。