山口県が公表した2018年7月1日時点の地価調査で、山口市の基準地平均変動率は、住宅地(33カ所)がマイナス0.7%(前年はマイナス1.0%)、商業地(12カ所)は0.6%(同マイナス0.3%)だった。住宅地は下落率が縮小し、商業地は1995(平成7)年以来23年ぶりの上昇に転じた。商業地がプラスだったのは、山口県内で山口市のみ。
山口市内基準地の平均価格(1平方メートル当たり)は住宅地が2万6300円で、山口県内19市町中7位かつ全国47都道府県庁所在地中最下位。商業地は5万6千円で、同3位かつ46位。ともに順位は昨年と同じで、住宅地の最下位は12年連続だ。
山口県内の「価格上位」に入ったのは住宅地が「白石1-11-9」の6万4千円(8位)と「後河原字片岡214番3」の6万3100円(10位)の2カ所。商業地は「中央1-2-1」の9万5600円(3位)、「緑町2-20」の8万4900円(6位)、「小郡下郷字渡り上壱1256番11」の7万8千円(9位)、3カ所だった。
商業地の山口県内上昇率1位は「小郡下郷字渡り上壱1256番11」の6.1%。新山口駅周辺整備への期待感が表れた。「小郡若草町2-6」の1.1%(3位)、「小郡下郷字沖田867番17」の1.0(4位)、「下竪小路字新立36番1」(7位)も加えた4地点が「上昇率上位」に挙げられた。
住宅地の「下落率上位」は、昨年の4カ所から「阿東徳佐中字下市3032番1」のマイナス3.7%(4位)1カ所に減った。