ビジネスの手法で社会的課題の解決を図るソーシャルビジネスの先駆的モデルの構築と普及を目指して県が主催する「山口県ぶちええソーシャルビジネスプランコンテスト(ぶちコンやまぐち2018)」で先月、グランプリを受賞した。「地域で頼られる自分を目指す『田舎のパン屋』プロジェクト」と題し、高齢者や障害者による地元食材を活用したパンの製造と、地域のNPOと協働した店頭販売や宅配を計画し、来年の創業に向けて準備中。
2018年、阿東にオープンした地域食堂で食事作りを担当した経験や、障害者雇用施設の少ない地域の実態などから着想を得て、「パン作りを通してコミュニケーションが生まれ、様々な人が関われる場になれば」と期待をふくらませる。
休日は中学生の野球チームのマネジャーも務める、地域の母親的存在。
【プロフィル】1971(昭和46)年3月、阿東徳佐生まれ・在住の47歳。徳佐小・中、津和野高、広島中央女子短大卒。短大在学中に栄養士の資格を取得。現在、社会福祉協議会勤務。実家は贈答用のりんごを栽培したりジャムなどを製造する「アップルファームいとう」。