絵本「白河踊り」が、このほど発刊された。
白河踊りは、150年前の戊辰戦争後、従軍した長州藩兵が福島県白河地方から地元に持ち帰ったとされ、今も山口県内各地で踊られている。この絵本は、1971(昭和46)年の発足以来50年近く活動を続けている平川地域の「白河踊り保存会」(藏成幹也会長)が資料を提供し、吉田に住む平川里さんがA4版42ページにまとめた。
戊辰戦争時の白河の様子や、現在の同会と白河市との交流などが紹介されている。事前に白河市にも内容を確認してもらい、500部を印刷。図書館などに配布したが、希望者には有償(税込み1千円)で頒布もする。問い合わせは、平川コミュニティ推進協議会(TEL:083-922-0523)へ。
10月20日には、平川中の文化祭で、1年生25人が白河踊りを披露する。絵本を読んだ学年主任の吉田直美教諭が発案。保存会の石田浩亮副会長の振り付け指導を受けながら、練習に取り組んだ。
踊りのリーダーを務める佐藤舞弥さんは「コツもつかめるようになったので、文化祭で完成形にしたい。自分たちが伝統を引き継いでいるところを見てもらえれば」と意気込んでいる。