父花柳寿寛が始めた舞台「和蝋燭の世界」を通じて知った和ろうそくの魅力を伝えるとともに、その原料であるハゼにも着目。「小さなハゼの実が集まって大きな灯りになる和ろうそくは、民が集まって維新を遂げた長州藩の様子にも重なる」と、明治維新150年の2018年3月、山口、萩、下関の3カ所で農家らと協力し、ハゼの苗木100本を植樹した。
かつては「防長四白」として藩の財政を支えてきたハゼロウの生産量が減少する状況に危機感を強め、「来年、再来年も植樹を続け、ハゼの紅葉祭りを目指したい」と未来に希望を灯す。
「山口ゆめ花博」では、ワークショップを開催し、「生きているような炎」で揺らぐ和ろうそくや、泡立ちの消えない石けん作りでハゼの魅力を伝えた。
趣味は、仕事で出向いた先での温泉めぐり。
【プロフィル】1975(昭和50)年1月、花柳流日本舞踊家の家に生まれる。銀扇会所属の舞踊家で、湯田、自らが支配人を務める「桜樹館」(山口市仁保)、東京・銀座などの稽古場で指導に携わる。櫨文化協会副会長。座右の銘は「温故創新」、「芸は身を助く」。