何層もの巣盤と外皮で構成されたスズメバチの巣の造形美にハマってしまった山下文子さん(70代女性)に、その魅力を聞きました。
11年前のことです。屋根の空気口付近にスズメバチがいることに気づいた私は、ハチの活動が静まったころ、夫に屋根裏を確認してもらいました。驚いたことに、屋根の梁部分に直径約1メートルのスズメバチの巣が二つ。すでにハチはいませんでした。スズメバチに対する恐怖心よりも、彼らが作り出した巣の美しい模様や形、大きさに感動した私は、そのままにして残し、時折のぞき見ること約10年。今では宝物のような存在になっています。
ちょうど仏壇の上部に位置し、一説には縁起物とも言われるスズメバチの巣を眺める楽しみは今後も続きそうです。