嘉川地域の総鎮守ともいうべき「嘉川八幡宮」。御旅所に建つ石の大鳥居は、約350年前の江戸時代に創建された。
751(天平勝宝3)年、宇佐八幡宮より勧請したと伝えられる嘉川八幡宮は、初め高根・宮の尾(現在熊野神社のある場所)に祀られていた。正和年間(1315年頃)、火災に遭い現在の地(宮の原)へうつされたという。
八幡宮前方約300メートルにある御旅所に石の大鳥居が建つ。現在は風化して不鮮明だが、郷土研究冊子などによると、「寛文第二壬寅八月吉日」と1662年の創建年月が左柱に刻まれており、近郷では最も古い鳥居に数えられる。