日本初のクリスマスミサ(1552=天文21年)が、ここ山口で執り行われたとの史実を、地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から(日クリ)実行委員会」(岡部達矢委員長)は「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。12月の山口市内では、趣旨に賛同する50近くの催しや取り組みが行われている。
ルイス・フロイス著「日本史」の第1部8章に登場する一節「山口において日本で初めての降誕祭の祝いが催されたが、その報せに接したキリシタンたちは、これを大いに喜んだ」。また、「耶蘇会士日本通信」に収められたペロ・ダルカセバによる書簡の一節「降誕祭の日我等はミサを歌ひ、よき声にはあらざりしがキリシタン等はこれを聞きて大に喜びたり。同日は終夜キリスト一代記を語り、両パードレは六回ミサを行ひ、これを行ふ理由を説明せり」。どちらも、日本初のクリスマスミサが、1552(天文21)年12月に、山口で開催されたことを伝えている。
講演会「日本初のクリスマスミサを探る〜宣教師たちの書簡から読み解く1552年の冬」が、12月21日(土)午後1時半から3時まで、山口ふるさと伝承総合センター(山口市下竪小路)で開かれる。当時の書簡による宣教師の国内での活動内容や、明治・大正期における調査結果なども踏まえ、1552年の冬を掘り下げていく。講師は、同館館長の小田雅彦さん。
聴講は無料だが、事前の申し込みが必要。希望者は、氏名・住所・電話番号を同実行委員会事務局(山口商工会議所内、TEL083-925-2300、FAX083-921-1555、yc@yamacci.or.jp)へ、同講座聴講希望の旨とともに知らせる。定員は50人(先着)。
その他イベントの詳細は、ウェブサイト(http://www.xmas-city.jp/)を参照のこと。