日本初のクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実から、1997年に山口商工会議所青年部が「日本のクリスマスは山口からフェスタ」を山口市内で開催。以来20年以上にわたって12月の山口市内では、「日本のクリスマスは山口から」事業が展開されている。今年2019年も、「12月、山口市はクリスマス市になる。」と、同実行委員会および賛同する団体らが、50近くの催しや取り組みを行っている。
そのような背景もあり、2016年11月に山口市は、サンタクロースのホームタウンであるフィンランド・ロバニエミ市と観光交流パートナーシップ協定を締結した。以来、毎年12月には同市から公認サンタクロースも来山。イベントに参加したり、保育園の園児らと交流したりしている。
今年は、日本とフィンランドが外交関係を樹立して100周年という節目の年。これを記念して、両国内ではさまざまな事業が展開されている。前記の縁もあり、その一つとして12月22日(日)午後2時から30分間、山口市中心商店街のNac(山口市中市町3)で「サンタクロースの国からクリスマスコンサート」が開かれる。同国の若手演奏家2人によるフィンランドにゆかりの深い音楽が、観客に向けて贈られる。入場は無料。
出演するのは、タツ・エスケリネンさん(ピアノ)とヨハンネス・ハクリネンさん(バイオリン)。5歳でピアノを始めたエスケリネンさんは、11歳でコンクール初優勝。ヘルシンキのシベリウスアカデミーで学び、現在は北欧を中心に各国でオーケストラとの共演やソロ活動を行っている。今年は、スウェーデンで開催された第9回ノルディックピアノコンクールで特別賞も受賞した。一方ハクリネンさんは、シベリウスアカデミー大学院卒。ラハティ交響楽団など数多くの交響楽団のソリストとして演奏活動を積み、現在はフィンランド放送交響楽団に所属している。