部長を務める山口県立大サークル「山口−ナバラ コラボ広場」が、スペイン出身の宣教師フランシスコ・サビエル(ザビエル)と、山口を統治していた大名大内義隆とのキリスト教布教を介した出会いや二人の生涯をまとめた絵本「サビエルと大内の『き・せ・き』」を制作。2019年12月、80冊を市に寄贈した。
「スペインのホストタウンを担う市によって創設された補助金制度のおかげで、山口の歴史を伝えたいという思いが形になった」と喜びを語る。
同サークルは、食や児童書制作を通じてスペインと山口市の交流発展に向けた活動をしている。山口市中心商店街で秋に開催される「HOLA!やまぐちスペインフィエスタ」ではスペインのスープ「ソパ・デ・アホ」を出品。味の評判は上々だ。
「今回の絵本制作により、サークル活動の場がさらに広がれば」
【プロフィル】1999年2月、萩市生まれの20歳。萩高卒、山口県立大看護栄養学部栄養学科3年。幼い頃から料理の手伝いや菓子作りを3姉妹で楽しむ家庭に育ち、将来の夢は管理栄養士。学年末から始まる病院実習や就職活動を目前に、将来に期待を膨らませる。