専務理事を務める山口県国際交流協会が、1990年1月の創立から30年を迎えた。「歴代役職員や国際活動団体のお陰」と、まず周囲に感謝する。2月1日には記念式典として、多文化共生フォーラムや初となる交流パーティーを開き、「舞踊や音楽を介して会場が一体となる一幕も」と盛会の様子を話す。
近年、山口県内に住む外国人が急増し、「過去最高」を更新し続けている中で、「山口県民の国際理解推進に加え、『多文化共生の地域づくり』を重点的に取り組んでいる」。2019年6月に「やまぐち外国人総合相談センター」を設置。多言語での対応や活動の周知に努めることで、相談件数は2倍以上になった。
「各団体や関係機関とのネットワークを密に、コミュニケーション支援や生活支援、災害時の対応や、日本語教育などを推進していきたい」
【プロフィル】1957年長門市(旧三隅町)生まれの62歳。萩高、九州工業大卒。1980年に山口県庁に入庁以降、総務部消防防災課長、同部危機管理監、土木建築部次長、山口県議会事務局長などを歴任。2018年3月に定年退職し、同年4月から現職を務める。趣味はゴルフと旅行。