新型コロナウイルス、金平糖のような新型コロナウイルスですべての行事は中止になりました。十人ばかりの会合、たった三人の体操教室も中止です。身体が鈍ってしょうがない。
今日の気温は18度。まだ少し風は冷たいけれど外は気持ちいい。自転車に乗って本屋さんへ。学校が新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するためにお休みなので、本屋さんには子供がいっぱい。お母さんの手を引っ張って漫画売り場に誘導する子、一人で本棚の間を歩き回る子、絵本を座り込んで読んでる子、レジ前には流行の“うんこドリル”を手にした子もいる。若者は新型コロナウイルスに忍び込まれてもへっちゃららしい。重症化しない。老人はすぐにやられてしまう。
隣の花屋さんで黄色のラッパ水仙を買って、自転車をぐんぐん漕いで坂道を登ってK寺へ行く。墓地を進んで我が家の墓へ。静かだなあ。墓の花立の水をかえる。水が真上の太陽の光を受けてキラキラ光る。静かだなあ。口をとんがらせたようなラッパ水仙を活け、しばらく草の上に座って目を閉じる。春だなあ。
墓碑の名と歳をじっと見た。我が家は長生きだ。酒豪だった祖父も八十五歳まで生きた。祖母が九十、父が九十三、母が九十八歳。いや立派立派。小鳥が鳴いて静かだなあ。
新型コロナウイルスよ静まれ。