准教授を務める山口県立大看護栄養学部栄養学科の学生とともに、シカやイノシシ肉を使った家庭料理を開発。2020年3月末にレシピ集「やまぐちジビエ」を完成させた。
鳥獣被害対策を進める山口県からの委託事業で、同学科食育系課外活動「やまぐち食べちゃる隊」の地産地消プロジェクトとして取り組んだ。「プロの料理人に教えを乞うなど試行錯誤を重ね、学生の感性や手軽さを重要視した」。考案した料理は「猪肉のチーズかつ」や「やまぐち食べちゃる鹿ない!丼」など7品。
「野生鳥獣肉は臭みや硬さがあるイメージが強いが、最近のジビエは本当においしい。栄養価も高く、消費者が増えれば鳥獣被害も削減できる」と薦める。
レシピ集は山口県のウェブサイトからダウンロードできるほか、ジビエ販売店や道の駅などに配布される予定だ。
【プロフィル】1975年5月宮崎県生まれ。山口県立大家政学部(現・看護栄養学部)卒。宮崎県内の病院で管理栄養士として4年間勤務した後、同大大学院に進学し、現在准教授。趣味はフラワーアレンジメント。両生類が好きで、アカハライモリを7匹飼育している。