山口商工会議所の第176回通常議員総会が、議員140人中136人が出席(内92人は委任状)して、湯田温泉の西の雅常盤で3月24日に開かれた。例年、総会後には渡辺純忠市長ら来賓を交えての交流会も開かれるのだが、新型コロナウイルス感染拡大予防のため中止に。また、通常は3人掛けのテーブルに、1人だけが着席するスタイルで行われた。
冒頭、河野康志会頭は同商議所が実施した「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経営への影響緊急調査」の結果を引き合いに出して「影響のある企業が6割を占め、中でも宿泊業は100%で飲食業も約9割に。今後を懸念する声は、建設業でも多い。今後の感染状況にも左右されるが、市内企業を支えるために『ゆるりと出かけよう』となるような意識の醸成もしなければ」とあいさつした。
続いて、2020年度事業計画案および収支予算案が審議された。基本施策には「山口県央連携都市圏域企業間のアライアンス推進と円滑な事業承継支援の強化」「切れ目のない起業サポート体制の充実および創業と事業承継の一体的な支援強化」「山口・湯田・小郡の回遊性向上による都市核連携」「市民、移住者にとって『魅力あるまちづくり』の推進・発信」「『山口ゆめ回廊博覧会』に向けた賑わい創出などの取り組み」「インバウンド需要およびキャッシュレス消費税還元事業に対応した環境づくり」「大学によるCOC+との連携、アクティブシニアの活躍の場の提供」「ビジネススキルのアップおよび健康経営の推進」などが掲げられた。予算規模は、一般会計が約3億9620万円で、共済事業等特別会計などを含めた合計は約5億9630万円。全会一致で可決された。
さらに、商工会議所法改正による定款変更、異動による松永明生さんから尾崎栄作さん(中国電力山口営業所)への常議員の交代も諮られ、全会一致で承認された。
議事終了後、参加議員から「『会員企業ら市内飲食店等での消費を積極的に進めよう』との申し合わせをしたら」との提案もあり、拍手によって認められた。