瀬戸内海に接する(山口・広島・岡山・兵庫・愛媛・香川・徳島)県内在住・在学・勤務者と広島県出身者が応募対象の美術展「アートエキシビション瀬戸内大賞」で、2020年3月に銀賞を受賞した。くれしん芸術文化財団(広島県)が主催し、今回の応募総数は213点。「絵を教えてくれた父親、職場の上司や同僚の理解があってこそ」と感謝する。
作品は、独自に加工した筆とペンに墨やインクを含ませ、連続する粒の大小と筆圧で濃淡を表現しながら「兵馬俑」を描いた。題名を「カクゴノカタチ」とし、始皇帝を守る兵馬俑のように西日本豪雨で被災した人々に寄り添う思いや復興に奮い立つ覚悟を表現した。
2015年開催の第69回山口県美展でも同様の技法で大賞を受賞。「この描き方でどこまで通用するのか挑戦し、新しい世界を見てみたい」と話す。
【プロフィル】1960年6月、萩市生まれ山口市内在住の59歳。萩高、島根大卒。山口県職員として働く傍ら絵筆をとり、2014年英展(田川市美術館)招待画家、2015年山口県美術展覧会大賞、2017年全国公募絵のまち尾道四季展(尾道市立美術館)奨励賞など受賞歴多数。