新型コロナウイルス感染症が収束するまでの間、対策に関する新しい情報、影響を受けている地元企業の経済活動や支援の動き、「おうち時間」の楽しい過ごし方等々、読者の皆様が前向きな気持ちになれる情報をお届けする「新型コロナに負けない!」。今回は“こだわりの書店”「とく選文庫」(山口日産本社内)店主の末冨喜昭さん(山口日産会長)に、この時期だからこそ読みたい、おすすめの本を教えてもらいました。
まずは、身体の免疫力を高めるための大きな要素・睡眠に着目。『睡眠の教科書』(ニュートンプレス、ムック144ページ、1500円+税)は、「睡眠負債」を解消して快眠を手に入れるための具体的な方法、睡眠不足による健康リスク、「最強の記憶術」などが掲載。『マンガでぐっすり! スタンフォード式最高の睡眠』(サンマーク出版、単行本197ページ、1300円+税)は、30万部突破の『スタンフォード式 最高の睡眠』の内容が、マンガと解説文でわかりやすく紹介されています。また、睡眠にも大きく関係している「体内時計」について解説する、山口大時間学研究所の明石真教授による『体内時計のふしぎ』(光文社、新書206ページ、740円+税)や、時間医学・老年医学が専門の大塚邦明さんによる『体内時計の謎に迫る』(技術評論社、単行本256ページ、1580円+税)もおすすめしていただきました。NHKBSプレミアムの番組「美と若さの新常識」で4月16日に放送された「ダイエットの前に! 体内時計お直し術」でも紹介されたように、体内時計は肥満にも大きく関係しているのだそうです。末冨さんは「熟睡を導く『黄金の90分』が睡眠の質を高め、記憶を整理させるタイミングであること、寝る2時間前にはスマートフォンなどのブルーライト・明るい光を遠ざける重要性などがわかります。時間にゆとりのある今こそ、生活のリズムを修正してみては」と話されました。
休校や休園が続く中、親子で共同作業に取り組める本もご紹介。『お絵かき辞典』(誠文堂新光社、単行本239ページ、1500円+税)は、生き物・人・植物・食べ物・家・乗り物・建物・行事・世界の名所など多くの絵の描き方を教えてくれる“辞典”です。また、『ぺぱぷんたす』(小学館、第3号はムック128ページ、1800円+税)は、多くの作家が参画している「紙でできる遊び」を追求した「4歳から100歳まで楽しめる!」新感覚の体験型絵本。さらに、子どもだけでなく親世代にも人気の絵本作家兼イラストレーター・ヨシタケシンスケによる作品もおすすめされました。
最後に、在宅勤務などで夫婦一緒の時間が増えたことによる「コロナ離婚」が最近話題に上っています。そうならないためにも、男性と女性の思考の違いを人工知能研究者・黒川伊保子さんが解説した『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル、新書176ページ、700円+税)を推薦いただきました。この本を原案にしたドラマ・映画も、昨年公開。「夫婦や恋人同士はもちろん、女性の部下がいる男性管理職にとっては、職場の環境改善にも役立つのでは」と末冨さん。
「とく選文庫」(TEL083-902-2310)のコンセプトは「次世代本箱」。末冨さんが40年以上にわたって世の中の動きを追い、経営を追求する過程で培ってきたノウハウが、本選びに注ぎ込まれています。「情報収集力」「情報選択力」「時間」「アウトプット」などのテーマに分かれた書棚が設けられ、厳選された約1500冊が並んでいます。