山口市出身のシンガーソングライター・ちひろさんが、新型コロナウイルスによる自粛生活が続く中、詩や童謡の世界に浸って心を癒やしてもらおうと、動画投稿サイト「ユーチューブ」で、詩人・金子みすゞなどの詩に手書きのイラストを加えた歌の動画を4月から配信している。
みすゞの詩に曲を付けたミュージックビデオ作品は過去にも多数制作しているが、イラストを加えたアニメーション仕立ての動画は今回が初めて。「詩に曲を付ける際、目に浮かぶイメージを絵で表現することで、自宅で過ごすことの多い子どもたちにも元気と癒やしを提供できれば」という。
配信中の動画は、夢や希望を持つ大切さを伝える「金米糖の夢」、穏やかな気持ちへといざなう「波の子守唄」。また、童謡詩人で金子みすゞ記念館館長の矢崎節夫氏が作詞し、軽快なリズムが子どもたちに人気の「だんごむし」の動画もある。さらに5月16日からは、「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」動画として、ファンら422人と12匹の動物がそれぞれ「明るい方へ明るい方へ」と書いたパネルを持った写真を編集し、みすゞの詩「明るい方へ」を歌った動画も配信されている。
「大変な状況ではあるが、みすゞさんの詩は心に寄り添ってくれる。その優しさ、まなざしが届くように。私たちはきっと苦しい状況を乗り越えられる。その強い思いを分かち合って頑張っていこう」とちひろさん。
いずれも公式ウェブサイト(https://bellmuse.co.jp/chihiro/)から視聴できる。