4月1日付で山口県立美術館館長に就任した。「これまで芸術、文化に触れる機会は少なかったが、多くの作品を日常的に見られることのありがたさを感じている」と話す。
6月7日に閉幕した特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開幕を延期。会期わずか13日間という短さに加え、入場制限など「開館以来、誰も経験したことのない」対応策を実施した。「少しでもストレスなく鑑賞してもらうためにはどうしたらよいか、スタッフが各持ち場で考えてくれた。来館者から開催を喜ぶ声が聞けてほっとした」
7月7日に始まる特別展「奇才〜江戸絵画の冒険者たち」を2週間後に控え、「引き続きコロナ禍における美術館のあり方を模索し、この時代だからこそ、生活に潤いをもたらす役割を果たしたい」という。
【プロフィル】1955年7月、防府市生まれの64歳。防府高、広島大政経学部卒業後、1978年山口県庁に入庁。商工労働部や総合政策部、教育次長などを経て総合企画部長を最後に退職。2016年から山口県信用保証協会会長を4年務め、現職に就く。趣味は家庭菜園。