2019年の山口県内への観光客数は3601万3120人で、2018年(3630万8428人)から微減(0.8%、29万5308人減)だった。山口県観光政策課は、山口ゆめ花博やデスティネーションキャンペーン等の大規模イベントがなくなった落ち込みを、ゴールデンウィークが10連休になったこと等が抑えたと見ている。また、延べ宿泊者は376万1960人で、これは前年(435万1960人)より13.6%(59万人)の減少だった。
一方、山口市内への観光客数は515万6337人で、前年(611万8939人)より15.7%(96万2602人)減少した。県とは逆の傾向で、宿泊者は90万2195人と前年(92万5598人)の2.5%(2万3403人)減だったが、日帰り客が425万4142人で前年(519万3341人)より18.1%(93万9199人)落ち込んだ。
山口市観光交流課では「10連休期間中の取り組み、近年のキャンプブーム、やまぐち絶景満喫バスの通年運行等により減少をとどめ、過去10年で最高だった2018年に次ぐ、2番目の観光客数につながった」と見ている。
主な観光地への観光客数を見ると、湯田温泉は93万9196人(前年比2.2%増)、香山公園は59万4398人(同0.7%増)。前年は西日本豪雨災害の影響で運休の多かったSLやまぐち号は、3万4586人(同56.6%増)だった。また、外国人観光客数は7万6042人(同33.1%減)と減少した。
山口県内を市町別に見ると、観光客数トップは下関市で711万2699人(同1.6%増)。2位は山口市だ。以下、③萩市・450万6575人(同0.9%減)④岩国市・322万3578人(同2.3%増)⑤長門市・241万986人(同5.0%減)⑥防府市・239万7000人(同5.8%増)⑦宇部市・182万7558人(同7.0%増)⑧周南市・164万9883人(同0.2%減)⑨美祢市・144万2529人(同3.2%増)⑩山陽小野田市・116万215人(同8.2%増)⑪周防大島町・107万3869人(同13.5%増)⑫光市・91万6687人(同12.1%増)⑬下松市・81万5070人(同7.9%増)⑭柳井市・78万3456人(同0.2%増)⑮ 阿武町・42万1227人(同0.4%増)⑯田布施町・36万7533人(同2.5%増)⑰上関町・35万8365人(同4.1%減)⑱平生町・20万1328人(同1.2%減)⑲和木町・18万8225人(同2.6%減)となっている。