新型コロナウイルスの影響で、3月から休演していた「女将劇場」を6月19日に再開。「客席と距離を保ちながらの上演だが、お客様の喜ばれる姿を見られてうれしい」と話す。
55年前、「雨漏りのする潰れそうな旅館を何とかしなければ」と思い立ち、従業員に声をかけて5人で始めた「女将劇場」。水芸など体を張った宴会芸は観客を笑いの渦に巻き、全国でも名物女将として知られるようになった。
旅館の休館と劇場の長期休演は「今まで生きてきて初めて」だったが「逆境はチャンス」と前を向き、設備の修繕や従業員の教育、新ネタ作りなどに時間を当てた。「いつか女将劇場について本にまとめてみたい」と好奇心は尽きない。
たまの息抜きは映画鑑賞で、好きな食べ物はまんじゅう、ケーキ、アイスクリーム。
【プロフィル】1944年9月、湯田温泉で旅館(現・西の雅 常盤)を営む家に跡取り娘として生まれる。4歳から日本舞踊、琴を習い始め、附属山口小・中、山口中央高、山口女子短大(現山口県立大)に進学。卒業と同時に20歳で女将となり、現在大女将を務める。