サビエル記念聖堂(山口市亀山町4)への入り口に店舗を構えるサビエルカンパーナ(山口市亀山町5、TEL083-923-6222)が、「地元、そして観光客の人たちに、フランシスコ・サビエル(ザビエル)ゆかりの料理を食べてもらいたい」と今月、「カフェ ナファロア」を同店2階にオープンさせた。
山口でサビエルが布教活動をしていたのは、今から470年前の1551年。それを顕彰しようと、1926年にサビエル記念碑が市内金古曽町に立てられ、1952年には旧サビエル記念聖堂が完成。聖堂は1991年に焼失したが、1998年に現聖堂が再建された。また、1980年に山口市とパンプローナ市が、2003年に山口県とナバラ州が、それぞれ姉妹縁組を締結。市内では、関連するさまざまな交流活動やイベントも頻繁に開催されており、スペインやサビエルに親近感を持つ市民も多い。
「カフェ ナファロア」の店名は、サビエル生誕の地であるスペイン・南バスクの「ナファロア」(バスク語。ナバラの意味)から名付けられた。1986年に、本物志向のドイツパンなどを提供するベーカリーとしてオープンした同社は、2003年にナバラ州からパンとケーキのマエストロ2人を招き、現地の製法を取得。以来、ナバラのパン、サンドイッチ、スイーツなどを作り続けている。現在、バスク地方(ナバラ州、バスク州)は「美食の聖地」として知られており、国内でもバスクチーズケーキがブームになるなど、バスク料理への関心は高まっている。「現地の味に忠実な食事を、雰囲気と共に味わってほしい」と同社。
店内には、パン、サンドイッチ、サラダ、ケーキなどが並び、好きなものを自ら選んでレジへ。ステーキ、ハンバーグ、パスタなどのセットメニューやパニーニ、ドリンクなどはオーダー制だ。1階で購入したパン類の持ち込みも可能。
「ケーキとドリンクのセットはワンコインの500円。ゆっくりと時間を過ごし、楽しんでもらえたら」と、沖修二会長。営業時間は、午前10時半から午後3時半まで。