7月24日(金・祝)と25日(土)の2日間、山口県教育会館(山口市大手町2)で、山口県内初上映の映画が3作品上映される。毎月、山口市内で単館系映画を上映する西京シネクラブが、創立30周年記念の一環として開催する「夏の特別例会」だ。
1本目は、30年間夫の介護や子どもに人生を捧げてきた83歳の主婦が、自分の夢をかなえるためにスコットランドの山を目指すヒューマンドラマ「イーディ、83歳 はじめての山登り」(2017年、イギリス)。
2本目は、家庭を顧みず仕事に生きた老美術商が最後に人生の真価を見出す「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(2018年、フィンランド)。この作品は、“芸術の拠点”と呼ばれるフィンランドの国立アテネウム美術館や現地ギャラリーが撮影に全面協力した点も注目だ。
3本目は、イスラエル・パレスチナ間の民族対立をコメディとして表現した「テルアビブ・オン・ファイア」(2018年、ルクセンブルク、フランス、イスラエル、ベルギー)。第75回ヴェネチア国際映画祭で作品賞を受賞し、近年世界中で高い評価を受けている。
上映日時は、「イーディ、83歳 はじめての山登り」が7月24日午前10時半、午後7時、25日午後1時半、「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」が7月24日午後1時半、25日午前10時半、午後7時、「テルアビブ・オン・ファイア」が7月24日、25日ともに午後4時から。
前売り券は一般1500円で、回数券もある。2回券は総額200円が、3回券は総額500円が割引きされ、同館、山口市民会館、YCAM、C・S赤れんが、三好屋楽器店、防府市地域交流センター「アスピラート」で購入できる。当日券は一般1800円で2作目以降は半券を提示すれば200円引き。19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。問い合わせは、同クラブ(TEL083-928-2688)へ。
「国内の劇場では昨年秋から今年にかけて上映された新作ばかり。3本とも100分前後と短めの映画なので、全作品楽しんでほしい」と大久保雅子代表。
なお、同クラブでは新型コロナウイルス感染予防として、マスクの着用と、座席間隔を確保するために上映開始後の入場禁止を求めている。また、開催直前に状況が変化した場合は、やむを得ず開催を延期する場合もあるという。