山口労働局がこのほど発表した6月の山口県内の有効求人倍率(季節調整値)は1.21倍で、前月を0.02ポイント下回り、8カ月連続で低下した。
「求人が求職を上回って推移しているが、新型コロナウイルス感染症の影響により、弱い動きがみられる」と、山口県内の雇用情勢を表現。この基調判断は、4月以降3カ月連続となる。
有効求人数(同)は2万2903人(前月比0.7%減)で、有効求職者数(同)は1万8899人(同0.6%増)だった。そのうち、新規求人数(同)は8613人(同1.9%増)で、新規求職者数(同)は4583人(同10.3%増)。新規求人倍率(同)は1.88倍で、前月を0.15ポイント下回った。新規求人数の前年同月との比較を産業別に見ると、「100人以上増加」はゼロ。逆に「100人以上減少」は、製造業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、医療・福祉、サービス業(他に分類されないもの)が該当した。
また、正社員有効求人倍率(原数値)は1.05倍で、前年同月に比べ0.22ポイント低下した。3年10カ月連続で1倍台で推移している。正社員有効求人数(同)は1万2338人(前年同月比15.5%減)で、正社員有効求職者数(同)は1万1726人(同1.8%増)だ。
ハローワーク山口管内を見ると、6月の有効求人倍率(同)は1.08倍。今年1月の1.64倍以降低下を続けていたが、5カ月ぶりに上昇。前月を0.03ポイント上回った。ちなみに、前年同月は1.67倍だった。
※季節調整値:農業就業者が春から夏にかけて増加し、秋以降減少していくといった季節的な要因で毎年同じような動きを「季節変動」と呼ぶ。その「季節変動」を除去した数値が「季節調整値」。