日常的に医療行為(人工呼吸器・胃瘻などを使用)を必要とする子どもたちを療育する「医療型児童発達支援センター」が、県内交通の要諦で、県内全域の医療的ケア児が利用しやすく、利便性の高い小郡平成町に開設。8月20日(木)に竣工式を迎える。社会福祉法人青藍会(阿武義人理事長)が、医療・介護・子ども・障がい事業の枠を越えて運営。同法人では、このセンターを開設することで、障がい児・者のラインアップが完成した。
同センターは、看護師、保育士、理学療法士等が医療的ケア児を療育し、たんの吸引器やベッド、浴室などが用意され、リハビリができる運動スペースにはボルダリング壁もある。1階の広いホールにはゆったりとしたバギー置き場なども設計。鉄骨造3階建てで、敷地面積は282.94平方メートル、延べ床面積は683.95平方メートル。国や山口県・山口市からの補助金を受け、約3億円をかけて整備された。
医療的ケア児に対し、日中は「はあとm+M」を利用し、夜間は青藍会在宅医療支援センターの訪問看護ステーション(県内最大40人の看護師・リハ職による強化型訪問看護)による24時間365日の切れ目のない在宅生活を支援することが可能となる。また、併設する小児科でも、訪問診療(小児)・発達相談外来を行っており、多職種協働で支援している。