8月22日から本格的にリンゴ狩りシーズンを迎えた阿東徳佐。リンゴ産地となる歴史の始まりは、ある一人の男の開拓にあった。
「徳佐りんご」の歴史は1946年にさかのぼる。創始者は韓国で父親が営む果樹園を手伝い、リンゴの栽培をしていた友清隆男さん。終戦後、防府市へ引き揚げた友清さんは、リンゴへの強い思いから寒く広い土地を求めて県内各地の気象調査を実施。自然条件などが適した徳佐を選んで苗を植えた。
現在では、15農園が加入する「徳佐りんご組合」(http://tokusa-ringo.net)が結成され、総面積350ヘクタールに15000本が植栽。品種別に時期をずらして収穫するので、11月末までリンゴ狩りを楽しむことができる。