2020年生誕600年を迎えた山口ゆかりの画僧・雪舟。その足跡を身近に感じてもらおうと、日本水墨画美術協会(濱中応彦理事長)有志により「画聖雪舟メモリアル」の建設が興隆寺・妙見社(山口市大内氷上5)で進められている。
同寺境内に二つの池を造り、「水・音・光」をコンセプトとしたモニュメントや雪舟の生涯を紹介する記念碑などの設置を構想。2021年11月完成予定で、9月26日に上棟式が執り行われた。
事業費は約500万円。これまで寄付で約300万円が集まっており、同事業委員会では引き続き支援を呼び掛けている。1口1000円で、10口以上は銘板に銘記もされる。寄付には郵便局の払込取扱票を利用し、口座記号01320-2、口座番号108166、振込先「画聖雪舟メモリアル事業委員会」を記入する。
問い合わせは、同協会(TEL06-6372-1455)の濱中理事長または墨風会山口(TEL083-932-2932)の飯田陽子さんへ。
同寺は613年琳聖太子により創建されたと伝わり、大内(多々良)茂村が827年に妙見社を勧請。中世に隆盛した大内氏は、興隆寺を氏寺、妙見社を氏神として永く信仰した。雪舟は大内氏の支援を受けて中国で水墨画を学び、画家としての才を開花させた。代表作でもある国宝「四季山水図(山水長巻)」は、同寺に奉納されたともいわれる。