山口市の第三セクター「街づくり山口」主催の「看板デザイン」コンテストで、最優秀賞に輝いた。山口市中心商店街への出店を呼びかける表示デザインとキャッチコピーを、山口県内の大学生に向けて募集したもの。10月から同商店街の5カ所の空き店舗に設置されている。「このような形で商店街に参画できることは誇り」と、喜びを語る。
同商店街にある飲食店で3年間アルバイトを続けた経験から、「大型店に比べ、人と人との距離が近い。これこそがこの商店街の何にも勝る魅力」と分析し、「懐かしみ」と「親しみ」をデザインに反映させた。キャッチコピーは「店の数だけ、笑顔がある」。さらに、5枚の“看板”に平仮名1文字を記し、順に読むと「おいでませ」の単語が生まれる。
「地域の取り組みをデザインの力によって発信できれば」と話す。
【プロフィル】1999年3月、徳島県生まれの21歳。地元の高校を卒業後、山口県立大に進学。国際文化学部文化創造学科4年。デザインの手腕が買われ、企業や店のチラシや小冊子デザイン、ロゴ制作なども手がけている。座右の銘は「己の機嫌は己で取れ」。